2月11日礼拝「メリバの水のほとり」詩篇81篇1~16節

詩篇講解NO81「メリバの水のほとり」詩篇81篇1~16節

                          仁井田義政牧師

 この詩篇は「喜び歌え。喜び叫べ」という礼拝賛美への招きで始まっています。神様は、四百年以上も奴隷となっていたイスラエル民族を、エジプトの国から救出して下さいました。しかし民は不信仰になり、神様に不平ばかりを言っています。ここでは人間の罪深さが示されています。

★メリバは、旧約聖書の2か所に出てきます。第一回目は、出エジプト記17章6~7節に記されています。この時、神様はモーセに岩を杖で打って水を出すように命じました。第二回目は、民数記20章1~13節に記されています。カデシュバルネア近くでこの時、神様は岩に命じて水を出すように命じました。しかしモーセは二度も岩を打ってしまいました。そのため、神様の怒りによって、モーセも約束の地に入れてもらえませんでした。

★この詩が書かれた時、北王国イスラエルは混合宗教となっていました。北王国イスラエルの地は農業にむいており、南は牧畜にむいていました。北王国の王は、国内に外国の神々の礼拝所を作ることも許しました。イエス様の時代にさえも、イスラエルの北方は「異邦人のガリラヤ」(マタイ4:15)として、軽蔑されていました。それはイザヤ9章にも記されています。

★神様は「あなたの口を大きくあけよ。わたしが、それを満たそう。」(10節)と記されています。「しかし、わが民はわたしの声を聞かず、従わなかった。それで彼らの思うように歩かせた」(11~12節)と記されています。北はアッシリヤの、南はバビロンの奴隷とされてしまったのです。

★今日の御言のキーワードは、10節の「わたしが、あなたの神、主である。」です。イスラエルの民がメリバで喉が渇く試練に遭った時に、神様はイスラエルの民を試しました。本当はその時にこそ、神様の力を信じて「信仰の口を大きく開ける」(10節)ことが必要だったのです。そうすれば16節に記されているように「主は、最良の小麦をイスラエルに食べさせる。」「わたしは岩の上にできる蜜で、あなたを満ち足らせて」くださるのです。

その神様は、あなたの為にも身を乗り出して「わたしが、あなたの神、主である」と語り掛けてくださっています。私達は、喜びと叫びをもって神様を礼拝し、賛美しようではありませんか。

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