(礼拝メッセージ)今年最後の礼拝「御翼の陰で」詩篇63篇6~8節
仁井田義政牧師
今年も最後の主日礼拝となりました。今年一年間、皆様の生活はどうだったでしょうか。今日は一年最後の日曜日の御言として、詩篇63篇6~8節を取り上げました。作者であるダビデは、この詩を書いた時に、ユダの荒野にいました。荒野とは、非常に生活の厳しい場所です。
★そこは、砂漠ではなく荒野です。荒野とは、石や岩がゴロゴロとしている所です。また昼は暑く、夜は寒く、乾ききって水がないのです。ですから植物さえ生えることが出来ないのです。ダビデはそのような所であっても、神様に信仰の目を向け、神様の臨在と恵みを実感し感謝しました。
★ダビデは、荒野の渇きによって死の迫りを感じる程でした。また9節を見ると「私の命を求める者ら」とあり、敵に追い詰められての荒野生活とも見えます。しかしダビデは「私は生きている限りあなたをほめたたえ」と、両手を上げて礼拝しているのです。
★夜は、ダビデにとって逃亡の疲れを取る為に眠らなければならない時間でした。しかし眠れないのです。ダビデは夜が更けても眠れず、起き上がって祈りました。その時の様子をダビデは、「床の上であなたを思い出し、夜ふけて私はあなたを思います」と記しています。その時ダビデは、神の守りを強く感じました。
★それは、母鳥が「御翼の陰」にひな鳥を敵や寒さから守るように、ダビデを守る神様の愛を感じたのです。ダビデは、「あなたの右の手は、私を支えてくださいます」と確信したのです。
★私達も、一年を振り返ると、コロナの問題だけではなく、様々な事がありました。主は、祈る人に「御翼」のような守りを感じさせてくださるのです。そのような確信がダビデに与えられたからこそ、次の朝を迎えることが出来ました。その通りに神様は、主を礼拝し祈る者を御翼の陰に隠して守って下さいます。
私達もダビデのように、御翼の陰の守りに感謝して、新しい年を迎えようではありませんか。一年の感謝を込めてお祈り致しましょう。