12月19日クリスマス礼拝「サイレントナイト・ホーリーナイト」

クリスマス礼拝「サイレントナイト・ホーリーナイト」ルカ2章1~7節      

                           仁井田義政牧師

 みなさんクリスマスおめでとうございます。クリスマスソングに「きよしこの夜」という讃美歌がありますね。この歌が作られたドイツ語の題は「シュテイレ ナハト・ハイリゲ ナハト」というそうです。日本語にしますと「静かな夜、聖なる夜」です。英語に訳した時に、ドイツ語の題の前半を取り「サイレント ナイト」としました。日本語に訳した時に後半をとり「ホーリーナイト」つまり「きよしこの夜」と付けたようです。ですから日本語に「サイレント ナイト」という歌詞が出て来ません。

★キリストが生まれた時、町は皇帝アウグストから出た「人口登録」の勅令で騒然としていました。皇帝からの勅令に従わなければならなかったのです。その勅令を喜ぶ人はいませんでした。イスラエルはローマの植民地だったからです。有無を言わせぬ勅令に「今度の皇帝は、我らにどれ程の課税をするのか」と、お酒などでも飲みながら話していたと思われます。

★その夜、寒さ刺す馬小屋には、追いやられたマリヤとヨセフがいました。今までお産に立ち会ったことのない夫のヨセフが、マリヤを見守っていました。救い主が生まれるというのに、助産士さんさえもいないのです。まさにその夜は「静かな夜、聖なる夜」でした。

★世界で最も有名になるキリストが生まれる夜であることは、誰も気がつきませんでした。一般民衆ならまだしも、神殿に仕える祭司達も全くその夜を知らなかったのです。キリストが生まれたベツレヘムの近くに、町の喧騒を離れ、野宿しながら「静かな夜」に包まれていた羊飼い達がいました。その羊飼い達が「静かな夜、聖なる夜」に導かれたのです。

★騒がしい人間生活は今も続いています。そのために、キリストの生まれた「静かな夜、聖なる夜」に入れないのです。その夜に包まれるためには、羊飼いがそうしたように、キリストの生まれた「静かな夜、聖なる夜」に向かわなければなりません。羊飼い達は、その夜の恵みに包まれ「大きな喜び」に満たされました。あなたも世の喧騒を離れ、キリストの誕生した馬小屋に心を馳せ「サイレントナイト・ホーリ―ナイト」に包まれましょう。

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