詩篇NO19「天は神の栄光を語り告げる」19篇1~6節
仁井田義政牧師
なんと雄大な詩篇でしょうか。人生の数えきれないほどの苦労を、まるで風が霧を払うように、吹き飛ばしてしまうような詩です。人類の最も素晴らしい発明の一つは、夜をも明るくする照明です。しかしその発明によって、夜空から聞こえてくる声が聞こえなくなってしまったのです。今や、天、大空という異次元世界からの声が聞こえなくなってしまいました。そのため「何を飲もうか、何を食べようか」という日常の悩みにうずもれて、窒息してしまいそうなのです。今日は御言によって、雄大な宇宙に目を注ぎましょう。
★1節に「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる」とあります。天は、夜に輝く星の世界です。昼は、万物にその恵みを与える太陽の世界です。ハワイのマウイ島にあるハレアカラでの星と朝日は素晴らしいものです。
★夜の星、昼の太陽からの言葉が全地に響いているとありますが、その声を正しく聞くためには、7節からの「主のみおしえ」(聖書)が必要です。人間は、ありがたさを感じると神として崇めてしまうからです。古代の日本人も「お日様」「お星様」と言って崇拝していました。ダビデは「主のみおしえは完全で、たましいを生き返らせる」と言っています。
★完全な「みおしえ」(聖書)によって信仰が整えられる時、私達の良心も清められます。その結果「数々のあやまち」(12節)を悟ることができるでしょう。自分が正しいと言うならば、それは傲慢なのです。神様を信じなくても正しく生きて行けると言う人は、人間の弱さや罪深さを知らないのです。神様は、私を守ってくださる「岩」であり、「贖い主」です。天地万物を創造された偉大な神様は、私達の贖い主でもあると、この詩篇は教えています。
★贖い主とは、私達の負債(罪)を代わりに払ってくださる御方のことです。つまり神様が私達の罪の身代わりになってくださったということです。ですからイエス様を「贖い主」というのです。広大な宇宙を造られた神様が、地球の小さな存在である私達の為に、贖い主となって下さったと言うのです。なんという恵み、なんという愛、なんという祝福でしょうか。その神様の愛に、私達は心から感謝して礼拝する者となりましょう。