9月5日礼拝「本当に幸福な人」

詩篇講解NO65「本当に幸福な人」詩篇65篇1~4節  

                           仁井田義政牧師                      

 最近お話ししました詩篇は、苦しみの中での祈りの詩篇でした。今日の詩篇は、一変して感謝と賛美の詩篇になっています。人間にとって何が一番幸せなことなのか、人間にとって何が一番感謝なことなのかを教えています。

★1節に「神よ、あなたの御前には静けさがあり」と記されています。どんなに私達の生活が忙しく、心がいら立っていても、神の家には私達の心を静める神の静寂があるのです。そこには神様の赦しと愛があるからです。神様は、その愛の中に私達を「選び引き寄せてくださった」のです。そこに私達の幸せがあるのです。

★私達を礼拝に引き寄せてくださった神様は、人間の教祖などではありません。世界の創造者なる神なのです。ですから神様は「地の果て果てに」(5節)にまで、礼拝者を起こされます。「朝と夕べの起こる所」(8節)、つまり朝には希望を、夜には感謝をもって生きる人を起こされます。

★神様は祝福するために「地を訪れ、水を注ぎ、これを豊かにされる」と、ダビデは記しています。人間はみな農業に依存しています。多くの人は直接農業をしているわけではありませんが、お金を払って農業をしてもらっているのです。神様は牧草地には「羊を衣のように、畑のある谷間は穀物の麦が黄色く衣のように覆っている」(13節)と記しています。それは、経済的な祝福を現わしています。それが、私達の信じ礼拝する神様なのです。

★この神様を礼拝できているということは、なんと幸いなことでしょう。しかも神様が引き寄せてくださったのです。「私達には咎と罪が圧倒していた」(3節)にもかかわらずです。なんという恵みと祝福に満ちたことでしょう。さらには、引き寄せてくださっただけではなく「神の家の大庭に住む」(4節)ようにして下さったのです。それは神様の家族にしてくださったということです。家族は良いですね。冷蔵庫にある物も何でも自由に食べることが出来ます。ですから4節の後半に「私達は、あなたの家、あなたの聖なる宮の良いもので満ち足りるでしょう」と言っているのです。それは、神様の全ての祝福に満たされるということです。万物の創造者、支配者であられる神様に引き寄せられ、神様の家族とされたことに感謝しましょう。また本物の神様の礼拝者とされたことに感謝し、その幸せを感謝しましょう。

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