6月16日礼拝「心が衰え果てる時」

詩篇講解NO61「心が衰え果てる時」61篇1~8節

仁井田義政 牧師

 今日の聖書箇所には、「私の心が衰え果てる時」という言葉があります。それはどういう状態なのでしょうか。それはあまりにも辛くて心が衰弱してしまっている状態で、立ち上がる力を失っている状態です。

★ダビデの祈りは、「叫び」と記されています。また「私は地の果てからあなたに呼ばわります」と記されています。それは、誰も助けに来られない状況を表わしています。

★ダビデは「心が衰え果てるような」状況にありながら、「私の及びがたいほど高い岩の上に私を導いて下さい」と祈りました。私達人間には、自分の力では万策尽きた時にも、天の窓は開かれているのです。ですから神様は私の「避け所」敵に対する「強いやぐら」「神の幕屋」「御翼の陰」と、記されているのです。これが、ダビデの神様への信仰でした。ダビデは、自分が地の果てで「心が衰え果てる状態に」なっていても、神様への信頼を失わず、神様に助けを叫び求めているのです。

★ダビデは、呻き叫ぶほどの苦しみの中で祈っていました。(1~4節)

しかし次の5節からは、神様によって道が開かれ、希望と感謝の体験が記されています。神様は、「心が衰え果てる」程に衰弱してしまった人の祈りも「地の果て」からの祈りも、「苦しみ叫ぶ人」の祈りも、聞き漏らすことなど絶対にありません。

★「白洋舎」の創業者・五十嵐健治さんは、ある従業員の裏切りによって営業停止状態になった時に、猛烈に腹を立てて怒り、復讐心に燃えたそうです。しかし教会の礼拝に行き祈っていると「復讐してはならない。復讐は私のすることである」(ローマ12章19節)と「神が味方であるならば、だれが敵対することができるでしょう」(ローマ8章31節)という聖書の言葉が聞こえてきたのです。五十嵐健治さんは、その神様の言葉に従いました。すると会社が、成功に向かって動き出したのです。

★私達の神様は「心の衰え果てる時」の助けです。「避け所」です。「強いやぐら」です。あなたを守る「御翼の陰」です。

あなたも「心が衰え果てる時」、神様の救いの力を信じましょう。

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