7月9日礼拝「神には力があり、救いがある」

詩篇講解NO60「神には力があり、救いがある」60篇5~12節

仁井田義政 牧師

今日の詩篇は、第二サムエル記8章などがその背景と言われています。両方に「塩の谷の戦い」が記されているからです。そこには偉大な王であったダビデの戦いが連戦連勝で記されています。しかしこの60篇には、ダビデの敗北とその苦悩が記されています。そこにはダビデ自身が書いた解決の道が記されています。それはまた、私達が苦悩の中からどのようにすれば立ち上がることが出来るかの、神様からの啓示なのです。

★1~4節に、ダビデは戦いに負けて失望状態にある様子が記されています。それはまさに悩みで足に力が入らず、地がぐらついているような感覚でした。2節に、しっかりと立っていられない状態が記されています。それは、神様に信頼しなかった結果であったとダビデは反省しています。

★5~8節には、ダビデの祈りと神様の答えが記されています。ダビデは「あなたの愛する者が助け出されるために、答えてください。」と食い下がる祈りをしました。神様は、ダビデの祈りに聖所から答えられ、東西南北は私のもので「ユダ族は私の杖だ」と言われました。杖は支配権を現わします。神様は、イスラエル12部族の中のユダ族を用いて世界を支配すると言われたのです。ダビデはユダ族です。

★9~12節には、「人の救いや助けはあてにならない。神様の助けによってのみ勝利できる」と記されています。まさに敗北という苦しみの体験の中で到達した信仰の奥義でした。偉大なイスラエルの王であったダビデには、なおさらのことです。

★会社の問題において、家庭の問題において、学校の問題において、経済的な問題において、ありとあらゆる問題に打ち負かされそうになり、地盤が揺れ、基盤が崩壊し、途方に暮れてしまうことがあります。しかし幸いなことに、私達にも聖所から最高の知恵の言葉あります。「神には力があり、救いがある」という言です。私達はダビデのように、神様を信じ、神様を信頼する道を選び、苦悩の中からでも人生の勝利者になりましょう。

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