7月2日礼拝「私を高く上げてください」

詩篇講解NO59「私を高く上げてください」59篇1~9節

仁井田義政 牧師

表題に「サウルが人々を遣わし、彼らがその家の見張りをしたときに」とあります。この詩は、ダビデがサウル王に命を狙われた初期の頃の詩だと言われています。ダビデは1節で「私に立ち向かう者が届かぬほど、私を高く上げてください」と祈りました。それが今日のキーワードです。

★5節で「すべての国々を罰してください」とあるので、異邦人が敵なのかなと思ってしまいます。しかし「裏切り者」とあり、神を信じていると言いながら、異邦人と同じになった者のことです。その者達は、ダビデに対して、餓えた野良犬のように付きまとい、餌食にしようとしているのでした。

★しかし5節には「イスラエルの神」と記されています。それは契約の神のことです。約束は完全でした。やがてはダビデの家系から救い主キリストがお生まれになるのです。(マタイ1章)ダビデは、どんなに不利な状態にあっても、「この神様との契約がある」と契約にすがって祈っています。そして5節で「あなたは万軍の主・イスラエルの神」と祈っています。8節で「神は彼らを笑う」と記しています。神様は「私の砦」(9節)「私の盾よ」(11節)と、その信仰を記しました。

★ダビデは祈り始めの時は、明らかにおびえていました。前半の1~4節に「救い出してください」が2回。「救ってください」が1回。「助けてください」が1回あります。そのおびえた夜の最初の「わたしに立ち向かう者が届かぬほど、私を高く上げてください」との祈りは聞かれたのです。

★14節を見ると、現状は変わっていません。敵は、同じようにダビデを食い物にしようと探し回っていたのです。しかしダビデの心が変わったのです。私が祈ったように、神様は私を「わたしに立ち向かう者が届かぬほど、私を高く上げてくださった」と確信したのです。

★環境が変わるのを待っていたのでは、ダビデに希望の朝は来ませんでした。しかしダビデは「朝明けには、あなたの恵みを喜び歌います。」と希望の朝を迎えることができました。今あなたは悩みの中にありますか。何かに恐れ、怯えてはいませんか。もしそうなら「私をその問題から高く引き上げ救ってください」と祈りましょう。私は神の子なのだと告白し、感謝しましょう。主に信頼して「私を高く上げてください」と祈りましょう。

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