12月18日礼拝「私の望み」

詩篇NO39「私の望み」39篇1~7節

                       仁井田義政 牧師

 今日からアドベント第四週に入りました。来週の日曜日は、いよいよクリスマスです。皆さんアドベントをいかがお過ごしでしたでしょうか。アドベントの目的は、クリスマスを迎える心と魂の準備にあります。今日の御言によって、いよいよクリスマスをお迎えする霊的な準備をしましょう。

★ダビデは「自分を悪く言う者に言い返すと、罪を犯す結果になることが多い」と沈黙を決意しました。人間は字のごとく「間」が大切です。ダビデは罪を犯すことを恐れて、人との「間」を絶った時、心に激しい痛みが起こりました。人間の大切な「間」には、もう一つ大切な「間」があります。それは神様との「間」です。ダビデはそれに気が付きました。

★ダビデはこの詩篇で、「人生は短く、幻のようで、むなしいものである」と言っています。日本人の平均寿命の推移を見ますと、縄文時代15歳。江戸時代34歳。明治時代44歳。現代80歳を超え90歳になろうとしています。しかしどんなに平均寿命が延びたとしても、人生は短いものです。この詩篇はダビデの老齢時の詩篇と思われますが、高齢の人にだけではなく若者にとっても大切な視点です。人生は短いのです。まさに5~6節にあるように、「人はないも同然」であり、その人生は「幻のよう」なのです。

★ダビデは自分の残された短い人生を見つめ、「主よ、今、私は何を望みましょうか。それはあなたです」(7節)と言っています。それは神との関係であり、神との「(あいだ)」のことなのです。さらに「私は、あなたと共にいる旅人です」(12節)と言っています。旅人とは帰る所がある人のことです。13節では「私を見つめないでください」と言っていますが、それは「私の罪に目を留めないでください」という意味です。

★人との「間」に傷ついて生きてきた人生に、生き直すチャンスなどあるのでしょうか。ひとつだけあります。ダビデは「主よ。今、私は何を待ち望みましょう。私の望み、それはあなたです」と祈りました。私達も「主よ。私は、今何を待ち望みましょうか。私の望み、それはあなたです。」と、イエス様を信じて、信仰をもって祈りましょう。

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