3月5日礼拝「宮の中で神の恵みを思う」

詩篇NO48「宮の中で神の恵みを思う」48篇9~14節       

仁井田義政 牧師                              

 今日の詩篇は、神の家であるエルサレムの神殿賛歌です。今日は、メッセージ題となった「神よ。私たちは、あなたの宮の中で、あなたの恵みを思い巡らしました」という御言を中心に、お話ししたいと思います。

★「シオン」と言う名は、ダビデが「エルサレム」と呼び名を変更する以前の地名です。シオンは清いという意味で、エルサレムは平和という意味だと考えられています。その神の都に、他国の王達が攻めてきても、恐怖のあまり逃げ去ったと記しました。タルシシュはスペインのことで、スペインが攻めて来た時には、嵐でその船団が海に沈んでしまったと記しています。

★12~14節には、シオンを巡り歩きそのやぐらを数えよと言っています。エルサレムに行ってみると、その大きさよりもその小さなことに驚きます。エルサレムは、周囲がわずか5キロしかありません。「シオンを巡り歩け。そのやぐらを数えよ」と命じられています。それは、神様の守りを語り継ぐためにです。今の壁は、オスマントルコ、つまりイスラム教徒が作りました。かろうじて神殿の壁として残っているのが、現在の「嘆きの壁」と言われている所なのです。教会の始まりは、エルサレム教会から始まりました。

★イエス様の弟子達が、神殿の素晴らしさをほめたたえた時、イエス様はエルサレムの崩壊を預言しました。(マルコ13:1~2) その預言のように、今エルサレムに神殿はありません。しかしイエス様によって、新しい神殿がたてられました。それが教会です。イエス様は「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまでわたしの証人となるであろう」(使徒1:8)と言われました。

★現代のエルサレム神殿は、キリスト教会です。聖書の神を信じる人は、教会において神様の「恵みを思い巡らすべき」です。私達人間は、お金に思いを巡らし、健康に思いを巡らし、不安に満ちてしまうのです。そうではなく「神様の宮」である教会で、神様の恵みに思いを巡らし、恵みでいっぱいに満たされることが大切なのです。

私達も、教会で神様の恵みを深く思いめぐらすことを大切にするクリスチャンになりましょう。

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