(聖霊降臨記念礼拝 マタイNO131)「世界の王イエス」 マタイ27章32~44節
仁井田義政 牧師
イエス様は、総督ピラトの内庭で500~600名によるローマ兵から暴力の限りを尽くされた後、ついに処刑場のゴルゴタの丘へ引かれて行きました。その道を歩かれたイエス様の本当の姿は「世界の王なるイエス様」なのです。
★その道でクレネ人シモンと出会いました。彼はアフリカに住んでいるユダヤ人で、過ぎ越しの祭りを目指して旅をして来た人と思われます。彼は「無理やり」イエス様の十字架を背負わされることになりました。しかし、この人はクリスチャンになったと考えられています。この人の二人の子供がマルコ15章21節で「アリキサンデルとルポスの父」と紹介されているからです。
★ゴルゴタの丘に着くと、ローマ兵はイエス様に「苦みを混ぜた葡萄酒」を差し出しました。十字架に両手両足を釘打つ時の処刑者への情けでした。それは麻酔の役割を果たしたのです。しかし、イエス様は差し出されたそれをなめただけで飲もうとはされませんでした。人間の肉体が受ける全ての痛みと苦しみを、わずかのごまかしもなく味わう決意の為でした。
★十字架についたイエス様の頭上には「これはユダヤ人の王イエスである」との罪状書きが掲げられました。それは、皮肉も込められた罪状書きでした。人々もその罪状書きを見て「自分も救えないで十字架につけられる王様などいるものか」と、イエス様をあざけりました。イエス様は、十字架の全ての痛みと人々の辱めの全てを漏らすまいと、十字架につかれたのです。
★本当の王は誰なのか。マタイの福音書2章1~2節は、イエス様の誕生の時から、東方の博士達によってこのテーマがたどられています。現代の世界の最高権力者は誰でしょうか。アメリカのオバマ大統領でしょうか。中国の習近平国家主席でしょうか。ロシアのプーチン大統領でしょうか。日本の安倍晋三総理大臣でしょうか。もちろん違います。本当の世界の王は、十字架の上でいばらの王冠を頂き、全ての苦しみを受けられた御方こそ、永遠の王なのです。
★十字架のイエス様は、人々の救いだけではなく、もうひとつの大きなビジョンを持っておられました。そのビジョンは、ヨハネ14章から16章の中に記されている聖霊のことです。イエス様が十字架につけられなければ「聖霊」は来られないのです。イエス様は十字架の上で、まもなく聖霊による宣教の拡大が始まることを望み、耐えられました。今日の午後の聖霊待望会では、イエス様のお苦しみを覚えながら、イエス様の希望に立って、聖霊の充満を求めて祈りましょう。