(礼拝メッセージ・マタイNO123)「絶望の中の勝利」マタイ26章26~35節 仁井田義政牧師
先週の御言には、ユダの裏切りのことが記されていました。今日の聖書の場面にはもうユダは出てきません。ユダは、キリストを裏切るために最後の晩餐の席を立って、闇の夜に出て行ったのです。しかしイエス様は強く勝利の確信を持っておられました。絶望的な状況の中で、いかにとてつもない勝利の希望を持っておられたかをお話し致します。
★イエス様は、最後の晩餐の席でパンを取り祝福されました。これはパンを祝福したのではなく、神様に感謝したのです。ユダヤ人達は、過ぎ越しの食事において、エジプトの奴隷から解放されたことを感謝して祈ったのです。しかしイエス様の祈りには、それ以上の意味がありました。それは、全ての民が罪の奴隷から解放されることを感謝するものでした。
★ただそれは、人々がイエス様の十字架の死を、子羊の犠牲と同じと信じなければ無駄となるのです。その夜のイエス様を取り巻く状況は絶望的でした。ユダが裏切り、他の弟子達も裏切るのです。イエス様は、ご自身を信じる者が一人もいなくなるのを知っておられました。しかしイエス様は「天の御国で、あなたがたと新しく飲む日までは、ぶどうの実から造った物を飲むことはありません」と言われました。その言葉は御国での再会の希望でした。十字架の意味を知らないでいる弟子達との再会を信じておられたのです。
★弟子達はイエス様を「決して裏切りません」と誓いました。しかしイエス様は、その数時間後に全ての弟子達が裏切ることを知っておられ、そのような絶望的な状況で、「わたしはあなたがたより先にガリラヤに行きます」と言われました。ガリラヤは、弟子達がイエス様に従った最初の場所です。イエス様は再度弟子達を召命すると約束されるのです。イエス様は、人間の弱さから来る不信仰や絶望的状況のただ中において、勝利と希望を話されたのです。
★イエス様は、天の御国であなたが来るその時まで祝宴などをせずに待っていて下さるのです。裏切りと失敗と不信仰ばかりの弟子達に「出発からやり直そう」とガリラヤに先回りして下さったように、私達をも待っておられるのです。しかしなお強情になって悔い改めず不信仰を続け、イエス様を裏切り続けるならば、もはや救いはなく神様の裁きが私たちの上に臨むのです。イエス様の愛に応え、今までの信仰生活を反省し、不信仰を悔い改めて信仰に立ちましょう。