(マタイNO133)「イエス様に墓を提供した人」マタイ27章57~66節 仁井田義政 牧師
イエス様はついに十字架による極刑によって、金曜日の午後3時に息を引き取られました。今日の聖書の箇所は、その日の日没までの3~4時間の出来事と、次の日の出来事を記しています。11人の弟子達は、既にエルサレムの一室に隠れてしまっていました。イエス様のお体は、アリマタヤのヨセフの墓に葬られました。ヨセフが墓を提供したのです。今日の御言葉を通して、神様は私達に何を語りかけておられるのでしょうか。
★十字架の死は不名誉な死です。普通誰もその死体を引き取りたくはなかったのです。いつも十字架につけられた者の死体は、ローマ兵によってしかるべき所に捨てられるのが常でした。弟子達にもイエス様のお体を引き取ろうという考えはありませんでした。自分達の身の安全を考えてのことでしょう。死刑にされた犯罪者の体は、捨てられて動物や鳥達の餌食になるのが常でした。
★しかしアリマタヤのヨセフが、総督ピラトに願い出てイエス様のお体を引き取り、自分の墓に葬ったのです。彼はイスラエル最高会議の議員で、イエス様の処刑には反対していました。しかし「自分はクリスチャンです」とは言っていませんでした。その時もう一人の隠れクリスチャンが来ました。かつてイエス様の所に来たことのあるユダヤの指導者ニコデモです。彼はイエス様の体に塗る没薬を持ってきました。お金持ちのアリマタヤのヨセフは、自分と家族の為に新しい墓を作らせていました。その自分の墓に、イエス様のお体を惜しげもなくお迎えしたのです。
★「次の日」つまりは「安息日」です。祭司長とパリサイ人は、「安息日」の律法を破ってでも、安心の為にしなければならない事がありました。イエス様の死体が盗まれないように、ローマ兵を墓の番兵として配置してもらうことでした。その結果、墓は厳重に封印され、兵隊たちは交代で寝ずの番をすることになりました。そのような中で、次の朝早く、つまりイエス様が埋葬されてから三日目に、世界最大の奇跡・イエス様の復活が起こったのです。
★アリマタヤのヨセフは、極悪人として十字架で極刑にされたイエス様のお体を、自分と家族の為に作った新しい墓に受け入れました。ユダヤ人にとっては「神に呪われて死んだ」と思われている人なのです。その事によって自分の墓が、イエス様の復活された場所となったのです。アリマタヤのヨセフにとって、彼の墓は敗北の所ではなくなったのです。イエス様が彼より先に墓に入られ、そこから甦ってくださったからです。あなたも、ヨセフのように十字架のイエス様を心からお迎えしようではありませんか。