(第一コリントNO2)「神様の恵みに感謝する」第一コリント1章4~9節
仁井田義政 牧師
パウロは挨拶の後4~9節に、コリントのクリスチャン達のことを感謝しています。しかしコリントのクリスチャン達の今の信仰は、決して褒められるような状況にはありませんでした。分裂問題で右往左往している状態なのです。しかし事実パウロは、ここでためらうことなく感謝しているのです。なぜパウロは感謝したのでしょうか。それが今日の御言葉の意味を開く鍵なのです。
★パウロは、決してコリントのクリスチャン達に感謝しているのではありません。パウロは神様に感謝しているのです。まさに「神の恵みのゆえに」です。それは不完全なコリントのクリスチャンと知りつつも、それを捨てたまわない「神の恵み」に感謝するのです。それは、キリスト・イエスによって、コリントの信徒達に与えられた神の恵みなのです。
★パウロは「コリント人は豊かである」とも言っています。これは経済的なことだけではありません。知識、知恵、等々に豊かなのです。しかし、それを自分から出たこととして誇ってはなりません。コリントのクリスチャンはそこを間違っていたのです。キリストにあって豊かな者とされたのです。この処を無視すると、あらゆる富はあらゆる堕落の始まりとなるのです。
★パウロは混乱しているコリント教会の現状を知りつつ、神様の召しに目を向け感謝しました。分裂寸前のコリントの教会、しかしその教会も神様が召して下さった教会であると感謝しているのです。神様は真実ですから、キリストが再臨されるまで、必ずコリントの教会を守って下さるとの感謝でした。
★実はパウロはコリントの教会に第一の手紙の前に、もう一通の手紙を送っています。それは5章9節「前に送った手紙」と記されている通りです。しかしコリントのクリスチャン達は、その手紙に従わなかったと思われます。そのようなパウロの教えに従わない人達がいるコリントの教会に、この手紙は送られました。パウロは徹頭徹尾、コリントの信徒達に感謝しているのではありません。「恵み」と「召し」によって、キリストとの交わりに入れられ、再臨の時までに責められるところのない者として下さる神様に感謝しているのです。
★私達も状況はどうであろうと、「恵み」と「召し」によって信仰を整えて下さる神様の確かさに心から感謝しましょう。