(メッセージ)マタイNO120「イエス様の選ばれた宿」マタイ26章6~13節 仁井田義政 牧師

イエス様は「これらの話を全て終えられると」、ご自分が十字架に着けられる時が間近にせまっていることを話され、その後エルサレムの近くにあったベタニヤの村に退かれました。それはその夜の宿をとるためでした。宿をとると言っても宿屋ではなく、イエス様によって重い皮膚病を癒されたシモンの家でした。シモンの病は激しい差別の対象とされた病でした。最後の夜の宿に、その家を選ばれたことは、読む者の心を激しく揺さぶります。しかもイエス様は其処をこの地上での最後の憩いの場として下さったのです。そこに私達人間にとっての救いがあり、福音があります。

★その病は、癒されたと言っても癒された後も差別された病であり、神から捨てられた証拠と言われた病でした。イエス様は、そこを最後の宿としてくださったのですから驚きです。

★そこに高価な香油の入った壺をもって入って来た女性が、イエス様の頭にその高価な香油を全て注いだのです。この人も、イエス様に罪の生活から救い出された女性と言われています。その香油とは、インドからの輸入品でナルド香油と言われているものです。その値打ちは、香油を注いだ時の人々の反応から見て、少なくとも数十万円のものと思われます。女性は、それを惜しげもなく全てイエス様に注いだのです。

★それを見て弟子達が「それを売って貧しい人々に分けてあげた方が良かったのに」と言いました。もっともと思える非難の言葉ですが、自分を救って下さったイエス様に感謝する女性の心を察した言葉ではありません。人々から無駄に見えることが、実は大切なことなのです。信仰とはそういうものです。

★イエス様は女性への非難の言葉の中に割って入って「この福音が伝えられる所、何処ででもこの女性のしたことは記念となる」と祝福されました。さらには「この女性は私の埋葬の用意をしてくれたのだ」とも言われました。イエス様はあと二日経つと十字架で殺され、正統な埋葬の準備もなく埋葬されるのです。そのような大切な夜を、重い皮膚病で軽蔑されたシモンの家で過ごされたのです。イエス様は、最後の夜までシモンと罪の女性を愛されました。

★弟子達はこの時に至ってもまだイエス様の愛が分からず、非難する始末でした。しかしシモンのような者には、また罪の女性と言われた者には分かるのです。イエス様は、このような小さな者の感動を全歴史の表に取り上げて、福音を広めて行かれるのです。私達もイエス様に全てを捧げましょう

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