(礼拝メッセージ)マタイNO107「知者の無知」マタイ22章23~33節 仁井田義政 牧師
パリサイ人とヘロデ党の者達は、イエス様を罠に掛けることに失敗し、イエス様のもとを去って行きました。すると今度はサドカイ人がイエス様の所に来て質問しました。その目的は、やはりイエス様を窮地に落とすためでした。
★サドカイ人達は、イスラエル民族の中では少数派でした。しかし祭司などはこの派に多く、学者階級でした。彼らは当時のエリート達です。彼らの信仰の特徴は、人間はこの地上だけの存在で「復活は無い」と信じている唯物思想に近いものでした。
★イエス様の前に来た彼らは、すぐさま「復活は無い」と言う説を正当化するために質問しました。「長男の妻が、夫が死んだので、次々に7人の弟の妻となった。さて復活があった場合、天国では誰の妻になるのか。」と言う質問でした。当時の社会では、氏族や部族が絶えないように、その様なことがあったのです。復活があるとしたら、天国でその女性は7人の兄弟の誰の妻になるのか、その一人の妻を廻って嫉妬が起こり、混乱が起こるのではないか」との質問でした。イエス様は「あなたがたは・・聖書も神の力も知らない」と言われました。「自分達は学者階級であり、聖書も神の力も知っている」と思っていました。その彼らをイエス様は「あなたがたは何も知らないから、大変な思い違いをしている」と言われたのです。
★イエス様は、サドカイ人達が「 聖書も神の力も知らない」原因を話し出されました。サドカイ人達は旧約聖書のモーセ五書しか信じていませんでした。実はモーセ五書には復活の記事がないのです。しかしイエス様は、彼らの為に彼らの信じているモーセ五書の中から「アブラハム・イサク・ヤコブの神」と記されている所を引用しました。そして「アブラハム・イサク・ヤコブ」は大昔に死んでいる人達なのに、「神だった」ではなく「・・の神」と記されている。それは、彼らが復活し今も天国で生きていることを示している。さらに天国では、人間の夫婦の愛を超えた神の愛の中で生きるので「誰の妻になるのか」というような嫉妬もない所なのだと教えられました。
★イエス様をやり込めるための取っておきの質問は、あっけなく論破されてしまいました。イエス様は復活の希望を与える為に、三日目に墓からよみがえられました。イエス様の言は真理です。その言を心から信じて、復活の希望に満ちて、この世の人生を生きて行きましょう。