詩篇講解NO148「壮大な賛美への招待」148篇1~14節
仁井田義政牧師
人間は決して孤独ではありません。天と地の大賛美へと招待されているのです。その賛美は、世界の片隅でこっそりとされている賛美とは違います。誰にはばかることなく、大宇宙の悠久の歴史の中で行なわれている「ハレルヤ」への招待なのです。
★1〜2節で、私達の目を主が造られた霊的世界へと向けさせます。そこには、天における全ての御使達の大合唱が見えます。
3~6節は、「日よ、月よ、星よ」という神様の創造物である大宇宙の賛美です。6節に「主は彼らを世々限りなく立てられた」と記されています。それは、永久に亘って創造主の素晴らしい御業を賛美し続けている姿です。
★私達の目を天に向けさせていた詩人は、次に私達の目を地上に向けさせます。それは、動物の世界から植物の世界まで、全ての被造物の世界です。その世界も、創造主である神様の知恵に満ちているのです。生まれた乳飲み子が、何の体験もないのに、なぜ母親にはオッパイがあると知っているのでしょうか。それが本能だと一言で片づけてしまうのは、あまりにも雑すぎる結論です。それはあらかじめ神様が教えておられるのです。
★創世記によれば、人間は神様に似せて造られた神様に最も近い存在です。しかしその人間が、神様の素晴らしさを最も知らない存在になってしまっているのです。そこに、人間の悲惨の全てがあるのです。ですから私たち人間は、老若男女を問わず人間の本性を取り戻さなければなりません。それは神様の発見であり、神様への大賛美、壮大なハレルヤへの参加なのです。
★この詩人は、「神様の創造の御業はなんと素晴らしいことか」と賛美しています。年末に世界でよく歌われる歌は、ヘンデルの「ハレルヤコーラス」とベートーベンの「第九」です。日本では「第九」が多く歌われますが、世界ではヘンデルの「ハレルヤコーラス」が断然トップです。どちらも神様をほめたたえる素晴らしい賛美です。私達も、大勢の天使達、大宇宙、大自然とひとつとなって、その「ハレルヤ」に加わり、私達の神様をほめたたえる大合唱の賛美に加わりましょう。
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