「思い煩いからの解放」ビリピ4章4~7節 第一ペテロ5章7節
仁井田幸子師
先月の婦人集会で、ある姉が「私は悩まない。悩む前に祈る」と証されました。そのあまりにも明快な言葉に、みんなから歓声が上がりました。素晴らしいことです。今日の御言もそのことを教えています。
★ビリピ書は、パウロが獄中からピリピの教会のクリスチャンに宛てた書簡です。苦しく辛い環境であるはずなのに「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。」(4節)と強くすすめています。では、どうしたらそのような中で喜ぶことが出来るのでしょうか。この喜びは、嬉しいことがあって自然に出てくるものとは違います。自らの意志をもって、苦しい中でも、イエス様の愛を思い感謝することから、注がれてくる喜びです。
★次に6節で「何も思い煩わないで・・・祈り」とすすめています。では思い煩わないで良いその根拠はなんでしょうか。それは7節の「そうすれば、人の全ての考えにまさる神の平安があなたがたの心と思いをキリストイエスにあって守ってくれます。」です。また第一ペテロ5章7節には「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたを心配してくださるからです。」とあります。私達は、自分でいろいろ考えて心配し、悩みに入っていってしまいます。しかし神様は、私達の悩みを引き受けて下さるというのです。いっさいを委ねなさいとまで言って下さるのです。
★イエス様はヨハネ14章27節で、「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるものは、世が与えるものとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」と言われています。イエス様は、私達人間が悩み多き者であることをご存知で、このように言って下さっているのです。私達は、その御配慮に応えるべきではないでしょうか。
★6節にあるように、まず自らの意志をもって、思い煩わないと決断すること。次に感謝をもって祈ること。その結果、神様の平安と喜びが与えられるのです。私達も御言を信じて、実践していきましょう。