聖降臨前礼拝「ペンテコステの力に向かって」ルカ24章44~53節
仁井田義政牧師
来週はペンテコステです。それは教会誕生の記念すべき日です。今日は、その前の礼拝ですので、待ち望みつつ礼拝しましょう。
★ルカによる福音書と使徒の働きは、ルカによって書かれた前編と続編です。ルカは12弟子ではなく、パウロの伝道でクリスチャンになったギリシャ人である可能性が大です。ギリシャ人で異邦人のルカが、異邦人の高職「尊敬するテオピロ殿」と敬称を付けて書きました。敬称が書かれていることから、求道中だったのではないかと言われています。その後に書かれた使徒の働きには、敬称が書かれていません。クリスチャンになったからだと思われます。
★ルカは医者でもあり、歴史家でもありました。当時の医学用語が文中に用いられていますし、また歴史家として「はじめから綿密に調べて」書き、「順序立てて書いている」と記されていることから分かります。その目的は「正確な事実」を書いて、テオピロに献上することでした。前編は、キリストの誕生から昇天まで。続編は、キリストの昇天から福音がエルサレムからローマまでどのようにして伝えられたかを記しています。
★復活のイエス様が言われたことは「モーセの律法、預言者、詩篇の預言は全て成就する」「福音は、エルサレムから始まって、あらゆる国の人々に延べ伝えられる」ことでした。そしてそのための「力を着せられるまでエルサレムにとどまっていなさい」(ルカ24:49)と言われています。続編の使徒の働き1章4節では、その力が「聖霊のバプテスマ」であることを記しています。
★弟子達は、その約束の「聖霊のバプテスマ」がどのようものかを知らずに、エルサレムに留まって待ち望んだのです。洗礼者ヨハネも「私はあなたがたに水で洗礼を授けたが、私の後に来られる方は聖霊によって洗礼を授ける」と予言していました。しかし「聖霊による洗礼」がどのようなものか、何が起きるのかも知らずに、ただ「力を受ける」のを120名の者達が祈って待ったのです。弟子達は、聖霊の力を求めて10日間も祈りました。
私達も聖霊の力を求めて、今日からペンテコステに向かって祈りましょう。
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