5月18日礼拝「信頼する者に与えられる平安」

詩篇講解NO131「信頼する者に与えられる平安」131篇1~3節

                         仁井田義政牧師

 今日の詩篇は、ダビデの短い詩です。短いながらも、その内容は重要さに満ちています。現代は科学が発展し、ウェッブ宇宙望遠鏡によって、地球から約46億光年の距離にある銀河団まで、見ることができるようになりました。また物質の最小単位と考えられている素粒子の存在やその活動まで、知ることが出来るようになりました。しかし私達人間は、ストレスや不安を解決できないばかりか、増大しているのです。

★ダビデは、私達の不安は誇りと高ぶりから来ると言っています。誇りと高ぶりが、なぜ不安を生むのでしょうか。それは、いつも自分が人より優れていないと平安がないからです。マタイ2章2~3節には、イエス様がお生まれになった時、ヘロデ大王が不安になったことが記されています。また旧約聖書第一サムエル記18章6~9節には、少年ダビデがゴリアテに勝利した時、サウル王が不安になり、嫉妬し、被害妄想を起こしたと記されています。

★ダビデは、平安を得る秘訣を「及びもつかないことや、奇しいことに深入りしないこと」と教えています。それはどのようなことを言っているのでしょうか。例えば創世記には「世界の無から有の創造」のことが記されています。どのように、無から有が生まれるのでしょうか。それは奇跡的なことなので、人間には説明できないのです。ですから「神が天と地を創造された」と記されているのです。それを理論的に説明できないと信仰を持つことは出来ないと言うなら、一生涯信仰を持つことなど出来ません。

★ダビデは「私は自分の魂をやわらげ、静めました」と言っています。そしてその後に「乳離れした子が母親の前にいるように」と言っています。赤ちゃんも乳離れすると、あまり泣かなくなります。お母さんがそばにいてくれれば、安心なのです。泣いても、お母さんが抱っこすれば泣き止むのです。母親も、子供と一緒にいれば平安で幸せになります。神様を信頼する者が、神様がそばにいてくださるだけで平安になるのと同じです。

今日の詩篇は、ストレスと不安の解決は主に信頼することだと教えています。イエス様を信じて、ストレスや不安から救われましょう。

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