10月27日礼拝「もう私の心は揺るがない」

詩篇講解NO.108「もう私の心は揺るがない」詩篇108篇1~13節

                    仁井田義政牧師

 この詩篇は表題に「歌。ダビデの賛歌」と記されています。しかしこの詩は、詩篇57篇7~11節と60篇5~12節の合成であると言われています。おそらくダビデ王から五百年くらい後に、ダビデと同じような体験をした人が合成したものと思われます。その体験とは「神様に私は捨てられたのではないか」と言う苦しい体験です。そのような体験を私達もすることがあります。ですからこの詩は、私達にも迫ってくるのです。

★この詩の重要な所は「私達は神様に拒まれたのではないか」(10~11節)と言っている所です。味方がどんなに多くいても、神様が一緒に行ってくださって初めて勝利があると言っているのです。

★ですから詩人は「どうか、敵から私達を助けてください」(12節)と祈りました。神様はその祈りに応えて「聖所から告げられた」と記されています。人間の力や考えではなく、神様の御言です。その神様の御言は、勝利の約束でした。その御言に、詩人は勇気づけられ勝利を確信したのです。

★神様の御言によって、不安定だった詩人の心は不動のものとなりました。詩人は「神よ、あなたは私達を拒まれたのではありませんか」と、不安で揺れ動く心が定まったのです。そうすると、詩人の心に喜びと感謝があふれてきたのです。竪琴を鳴らして神様を賛美するのに、朝まで待てない程でした。そして「あなたの恵みは大きく、天にまで及び、全世界であがめられますように」(4~5節)と賛美したのです。

★今しがたまで、「神様は私達を拒まれた」と不安と恐れが彼の心を支配し、心の安定を失い、不安に揺れ動いていたのではなかったでしょうか。しかし聖所からの神様の声を聞いた時に、彼の心は定まったのです。「神様は私を愛して下さっている」という確信が、神様の言葉によって与えられたからです。「御言をすなおに受け入れなさい。御言は、あなたがたのたましいを救うことができます。」(ヤコブ 1:21)と記されています。御言には、あなたの不安な心に平安を与え、希望の朝を引き寄せる力があります。

神様と神様の御言を信じ、私達も神様の素晴らしさが、世界に届けとばかりに、神様を賛美し力強く生きる人となりましょう。

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