詩篇講解NO.105「神様の約束」詩篇105篇1~21節
仁井田義政牧師
詩篇105篇は、紀元前2000年前のアブラハムへの神様の契約から始まっています。聖書は、まさしく契約文化の始まりなのです。聖書全体が、神様が人間に与えられた契約書なのです。ゆえに聖書は旧約聖書、新約聖書と言われるのです。恵みに溢れた私達に対する神様の契約、つまり「神様の約束」が記されています。
★アブラハムは、今から4000年前、メソポタミヤのカルデヤのウルに住んでいました。その時の彼は「アブラム=高められた父」という名前でした。しかし神様から「アブラハム=多くの者の父」という名前が与えられました。神様は「アブラハムの子孫が、世界を祝福するようになる」と約束されました。(創世記22:15~18)
★イスラエル民族は「神様とアブラハム契約」のゆえに、苦難から守られました。その事が記されているのが、今日の詩篇105篇16~41節です。その苦難のひとつが、大飢饉でした。神様の数奇な導きで、ヨセフの家族とイスラエル民族が、飢餓から救われました。
★しかしエジプトでの生活が数世代に及び、ヨセフのことも知らない王が、イスラエル民族を迫害しました。そのためモーセが神様によって立てられ、エジプト脱出が起こりました。その時には、紅海の奇跡も起こりました。それは、神様とアブラハムとの契約があったからです。しかし、民族としての祝福は、彼らがキリストを殺害することによって終わりました。
★ただアブラハムに「世界はあなたの子孫によって祝福される」と言われた約束は、神様によって守られ続けました。それが新契約である新約聖書なのです。(マタイ1:1)
★神様は「アブラハムの子孫によって世界を祝福する」と言われた約束を、今もなお実行しておられるのです。アブラハムの祝福は、アブラハムの子孫イエス・キリストによって実行され続けています。そして私達クリスチャンに「全世界に福音を伝えよ」(マタイ 28:19~20)と言っておられます。まさに今日の詩篇105篇1~7節の中でも、全世界への宣教を命じておられます。私達は、約束を守られる神様を心から信頼し、ほめたたえましょう。
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