5月21日礼拝「苦難の中のみことば」

詩篇講解NO56「苦難の中のみことば」詩篇56篇1~13節

                              仁井田義政牧師

ダビデの苦難の詩篇が続きます。ダビデの命を狙うサウル王は、非常にしつこい人でした。ダビデの逃亡生活の中で、最悪の事態に陥ったことがありました。それが表題に記されている「ペリシテ人がガテでダビデを捕らえた時」のことです。

★それは、第一サムエル21章10~15節にあります。ダビデはサウル王から逃げて、ペリシテ領ガテの王アキシュの所に行ってしまいました。その時ダビデは、かつて倒したペリシテの英雄ゴリアテの剣を持っていたのです。ダビデが来たことが、アキシュ王に伝わったことを聞いて、ダビデは、殺されると思って非常に恐れました。その時ダビデは、精神病のふりをしてよだれを流し、その町を脱出するのです。

★この詩篇には、恐れと信仰が交互に記されています。つまり恐れが来るごとに、祈っていたということです。祈る相手は、聖書の神です。まだ旧約聖書が完成していなかった時です。そのような時にもかかわらず、ダビデは祈りの中で、御言により頼みました。

★そうすると、いつも不安が消え去っていきました。神様の御言に目を留めると、どんな苦難の中でも神様は私を守って下さるとの約束があるのを見たのです。ダビデは、ゆえに「神様の御言をほめたたえた」のです。そうすると、あれほど恐れていたアキシュ王を、単なる「人」と言えるようになったのです。

★私達が苦難の中で恐れおののく時、ダビデのようにその苦しみを祈りによって、神様に知って頂くことが大切なのです。そして知って頂くだけではなく、御言に目を向けるのです。御言には、私達への神様の約束が満ちているのです。苦難の中で、初めて御言が自分のものとなり、自分への神様の約束として聞こえて来るのです。まさに御言によって、ダビデのように挫折から立ち上がることが出来るのです。

苦難の時に、あなたを愛しておられる神様に祈り、あなたへの御言の約束をつかみましょう。

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