5月14日礼拝「あなたの重荷を主にゆだねよ」

詩篇講解NO55「あなたの重荷を主にゆだねよ」詩篇55篇16~22節

                                 仁井田義政牧師

 私達の人生には、様々なことが起こるものです。今日の詩篇は、荒野の中のことではなく、イスラエル最大の都市エルサレムでのことです。それゆえ荒野の逃亡生活から帰って、王様になった後の詩と思われます。人間はどこに住もうと、どんな地位につこうと、問題が付いて回るものです。私達は、どのようにして生きていけば良いのでしょうか。

★ダビデは、2節で苦しみに泣きわめいています。その苦しみは、同輩、友達、親友の裏切りでした。しかも彼らは一緒に神を礼拝する仲間でした。ようやく荒野から町に帰って来たのに、ダビデには命の危険がありました。

★ダビデは苦しみから「鳩」のように逃げ、人のいない「荒野の中」に宿りたいと言っています。荒野の逃亡生活ではエルサレム「シオン」に戻りたいと祈ったのではなかったでしょうか。私達は苦難に遭うと、現状から逃避したくなるのです。しかし町には町の、荒野には荒野の苦しみがあるのです。

★16節でダビデは苦しみの中で「神」(エロヒーム)に祈ると「主」(アドナイ)が救ってくださると記しました。町にも、荒野にも苦難のない所などありません。ですからこの苦しみの場で「夕、朝、真昼」祈るのです。「救ってくださる」「聞いて下さる」は、完了形ではありません。祈りのたびに続いているのです。

★ダビデは22節で「あなたの重荷を主にゆだねよ」と奨めています。それは、ダビデの体験から出た言葉でした。私達が苦しみに遭う時、私達のなすべきことは、そこから逃げることではありません。またただ耐えることでもありません。「あなたの重荷を主にゆだねる」ことです。主が「あなたを心配してくださる」のからです。イエス様も「重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい」(マタイ11:28)と言われました。主が苦しむあなたを招いておられるのです。

★イエス様ほど、苦しみにあわれた御方はおられません。そのイエス様が、苦しみにあるあなたを招いておられるのです。

あなたの重荷をあなたのことを心配して下さっている主にゆだねましょう。主は必ずその祈りに応えて、あなたを苦しみから救ってくださいます。

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