2月19日礼拝「主は苦しむ時の助け」

詩篇NO46主は苦しむ時の助け46篇1~11節       

仁井田義政 牧師                              

 この46篇は、宗教改革者として有名なマルチン・ルターがこよなく愛した詩篇です。彼はこの詩篇をもとに聖歌233番「御神は城なり」を作曲しました。この歌を作曲した時は宗教改革の激務の中にあり、痛風、不眠症、痔、便秘、結石、激しい耳鳴り等の病気に苦しんでいました。ルターは多くの苦しみの中で、この曲を生涯の愛唱歌としていたと言われています。この詩の表題には「アラモナに合わせて」という言葉があります。それは高い声でと大きな声でという意味があるそうです。

★1~3節は、天変地変のことです。最近もトルコやシリアに地震が起きました。死者数は3万人を超えています。東日本大震災の死者数と行方不明者を合わせると、20,960人ですから、既にその数を超えています。

★4~7節には、人災の戦争のことが記されています。6節の「国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ」とはそのことです。現代も、独裁主義の国家と民主主義の国家が多数衝突しています。民主主義国家も、指導者が憲法をいじり始めると独裁国家となっていくこと多いのです。

★人間が戦争を止める日は、いつ来るのでしょうか。9節の「弓をへしおり、槍を断ち切り、戦車は火で焼かれ、地の果てまでも戦争をやめさせる」日は、いつ来るのでしょうか。残念なことに、それはキリストの再臨の時まで続くでしょう。それまで人間の愚かさが、戦争を起こし軍備に次ぐ軍備を続けるのです。日本も決して例外ではありません。聖書によると、キリストの再臨の日まで戦争はなくなりません。

★人間の愚かさが最高点に達した時、キリストは人間を裁くために再臨されます。その時イエス様は、神様を信じる者達を救ってくださいます。4~5節の「川の流れがある神の都」で表わされています。この神の都は、礼拝所のあるエルサレムでした。しかしエルサレムは、神の御子イエス様を信じることなく、十字架に付けて殺してしまったのです。ルカ19章41~44節を見て下さい。オリーブ山からエルサレムの町が見えた時、号泣されたことが記されています。現代のエルサレムは、神様を礼拝する教会と考えられます。ですから10~11節にあるように、「私こそ神であることを知れ。万軍の主はわれらと共におられる」という確信に満ちることが出来るのです。礼拝者にとって、神様は「私達が苦しむ時にそこにある助け」なのです。

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