2月12日礼拝「愛の歌」詩篇45篇1~7節

詩篇NO45「愛の歌」45篇1~7節       

仁井田義政 牧師

 詩篇の第二巻に入って、42篇・43篇・44篇と、暗く重苦しい詩篇が続きました。しかし今日の45篇は、突然長いトンネルから抜け出た時のように、明るさと喜びに満ちた詩篇となっています。この詩は、150篇ある詩篇の中で唯一の恋愛詩なのです。その内容は、若き王が異国の地から花嫁を迎える様子が書かれています。その王が誰であったかは特定できません。しかしこの詩は、私達クリスチャンにとって関係深い詩なのです。

★「私の心は素晴らしい言葉で沸き立っている」と記されています。それは若き王に対する花嫁の賛美の言葉です。その若き王の口からは、優しさが流れ出ています。その根源は「神様があなたを祝福しているから」と記されています。この若き王は優しいだけではなく、どの国もこの若き王に立ち向かえば、みな倒れると記されているように、力に溢れた王でした。

★この王の支配は、6節に「世々限りなく」と記されています。このような王は、今までの世界歴史の中に存在しません。7節に「喜びの油を注がれた」と記されています。油注がれた方と言えば、まさしくキリストです。それは、ヘブル書1章8~9節にこの御言が引用されていることで明らかです。唯一キリストこそ、神に油注がれた方であり、世々にわたる力にあふれた王なのです。

★不思議なことに、詩篇45篇の「神に油注がれた方の花嫁」は異邦人でした。そのために「あなたの民と父を忘れよ」と記されています。この花嫁は外国のツロから来たかもしれません。それは12節に「ツロの娘は贈り物を携えて来」と記されているからです。新約聖書には、キリストが花婿で私達はキリストの花嫁と記されています。

★今日の詩篇の最後には、花嫁となった者たちの子孫による祝福も記されています。そこには「あなたは彼らを全地の君主に任じよう」と約束されています。マタイ15章21~28節には、ツロの女性とイエス様との出会いが記されています。イエス様は、ツロの女性の信仰に感動して「あなたの信仰は立派です。あなたの願いどおりになりますように」と祝福して下さいました。私達も民族的には異邦人です。しかし信仰のゆえにクリスチャンと認められたのです。ですから私達も表題にあったように、キリストへの「愛の歌」を心から捧げるクリスチャンになろうではありませんか。

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