2月5日礼拝「主よ。立ち上がってください」

詩篇NO44「主よ。立ち上がってください」44篇1~9節

                      仁井田義政 牧師

 今日の第二礼拝後は、2023年度の大切な教会会議が行なわれます。コロナに対する意識もだいぶ変わってきました。教会も三年に亘る自粛的な活動から、積極的な活動へと変化していかなければならない年となってきました。今日の御言はそれにふさわしく、教会が何を中心としていかなければならないかを教えています。

★この詩は、詩篇の中で最も暗い内容であると言われています。26節中の17節は暗い内容であり、比較的に明るい内容は9節のみです。その内容は、敵に支配されている状況です。しかしその中で詩人は信仰を守り、主の助けを祈っています。しかし神は眠っているかのように何の助けもないのです。

★詩人は「そのような神は、私達が聞いていた神とは違う」と言っています。先祖たちが語ってくれた神は、敵である国々を追い払う神でした。その通り親達は子供達に、出エジプト記の紅海の奇跡や、ヨシュア記のヨルダン川の奇跡などの「奇跡の神」を語り聞かせたのです。すべての事は、人間の力(弓や剣)や能力ではなく、神の御力によってなされることを教えたのです。

★9節には「それなのに」と言う深い絶望の言葉が記されています。それなのに、私達の国を敵に渡されたと言うのです。11~13節を見ると、奴隷となったのかもしれません。そのような絶望的な中でも、彼らは「あなたを忘れませんでした。契約を無にしませんでした。あなたの道からそれませんでした」(17~18節)と記されています。どんなに祈っても神様に無視され捨てられているように見える時にも、神様を裏切らなかったのです。

★それは、神様の「愛」(3節)と、「恵み」(26節)を信じているからに他なりません。どんなに天候が悪く嵐が襲っている時でも、太陽がなくなっているわけではありません。雲の上には、いつもと変わらない輝く太陽があるのです。詩人はその暗い状況にあっても、闇の上には光り輝く神様がおられることを信じ、その神様に祈っているのです。私達も、たとえどのような状況にあっても、神様を信じて祈りましょう。必ず神様は、その祈りに御心を示し栄光を現わして下さるのです。

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