詩篇NO23「主は私の羊飼い」23篇1~6節
仁井田義政牧師
今日の詩篇は、詩篇の中で最も有名です。そこには、私達に対する霊的な祝福が溢れています。先週の22篇の中には、「エリ、エリ、レマサバクタニ」というイエス様が十字架の上で叫ばれた言葉がありました。その次の詩篇に、私達への溢れるほどの祝福が記されているということは、図らずして為しえた神様の美しい御業ということができるでしょう。キリストの十字架のお苦しみがなかったならば、クリスチャン達の祝福もなかったからです。今日は、神様の恵みに溢れた御言をお話し致しましょう。
★1節に「主は私の羊飼い」とあります。ダビデは羊飼いでしたから、王様になってからも、神様と自分を羊飼いと羊の関係で記しているのです。羊飼いは、多くの羊を群れで飼っています。それなのに、ダビデは「主は私の羊飼い」と言っているのです。どんなに多くの信徒がいても、「主は私の羊飼いです」と信仰告白が出来る人は幸いです。
★イスラエルは、砂漠地帯です。その土地にはまばらな草しか生えません。そのために、常に移動しながら草を得る生活です。ですから羊飼いの優れた能力が必要なのです。ある時は、次の牧草地や水飲み場に「死の影の谷」と言われる所を通って行かなければならないこともあります。クリスチャンにも、そのような苦しい谷を通らなければならないことも起きます。しかし神の愛に信頼している人は、災いを恐れないのです。
★それでは、死の陰の谷を通ってもなぜ恐れないのでしょうか。それは、4節に「あなたが私と共におられますから」と記されています。1~3節までは「主は」という三人称で記されています。しかし、4~5節で「あなたが」という二人称で4回も記されています。神様を「あなた」と呼べる関係が与えられているのです。マタイ28章20節では、イエス様が「見よ、わたしは世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」と約束されています。
★さらに「あなたは敵の前で食事を整え、私の頭に油を注いでくださいます。」と記されています。「頭に油」は、主の祝福の象徴であり、聖霊の象徴でもあります。ダビデも油を注がれて王様になりました。私達も、ダビデに倣って詩篇23篇を私の詩篇としましょう。そして3節にあるように、「たましいを生き返らせて」頂きましょう。
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