コロサイ書講解(NO.16)「キリストの言葉を豊かに」3章12~17節
仁井田義政牧師
今日の御言は、キリストを信じる人達がどのように生きるべきかの秘訣が記されています。不幸の多くは、人間関係において起こります。そのようなことが起こらないように、今日の御言の教えがあります。
★人間関係を幸せにする第一は、あなた自身が神様に選ばれ、愛され続けている(12節)という信仰の自覚を持つことです。神に選ばれているというのは、あなたが優れているからではありません。むしろ無きに等しい者であったのに愛されているという自覚です。また「愛されている」というのは、「愛され続けている」という意味です。その感謝の心が、寛容さを生むのです。ですからその後に、「深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容」という人間関係の徳目が続くのです。
★私達を幸せにする第二は、「互いに忍びあい、赦し」(13節)合うことです。私達人間は完全ではありません。人間の集まりですから、時には気分を害することもあるでしょう。そのような時には、主があなたを赦して下さったように、あなたも他の人を赦すことが大切なのです。キリストの平和が、あなたの心を支配するようにするのです。ですから聖書は「これら全ての上に愛(アガペー)を着けなさい」(14節)と教えています。愛は、バラバラなものをひとつにする帯のような働きをすると教えています。
★私達を幸せにする第三は、「キリストのことばを、あなたがたの内に豊かに住まわせなさい」(16節)ということです。人を赦すことは大切だと分かっていても、実際は難しくて出来ませんという人もいるでしょう。今日の御言は、そのような人に解決を与えています。それは「キリストのことばを豊かに住まわせる」ことです。キリストの言葉は、キリストそのものです。言葉は神であったと言われているからです。(ヨハネ1章1節)
★そして、賛美と霊の歌を歌うことです。賛美と霊の歌を感謝に溢れて献げ、キリストに住んでいただくのです。そうすればキリストが素晴らしい日常をあなたに作って下さるのです。私達が自分の主人である限りは、そうはならないのです。なぜなら私達は、不完全な人間だからです。キリストのことばをたくさん暗記しましょう。そして私達の内に、キリストに住んでいただきましょう。
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