Daily Archives: 2018年12月2日

(アドベント礼拝1)「キリストの系図の女性達」

(アドベント礼拝)「キリストの系図の女性達」マタイ1章1~16節 2018.12.2

                         仁井田義政牧師                          

 今日からイエス様の御降誕を待ち望むアドベント(待降節)に入りました。新約聖書は、イエス様の系図から始まります。その系図は、アブラハムから約二千年間が記されています。しかしこの系図を読んだユダや人達は、戸惑いを感じたことと思います。それは、この時代の系図には絶対に載せない女性四人の名が記されていたからです。今日は、なぜ四人の女性達の名が記されているのかを、アドベントメッセージとしてお話し致します。

★この系図は、キリストがアブラハムの子孫、ダビデの子孫であることを示すために記されました。ユダヤ人とは、3節に出て来る「ユダ」と言う人の子孫のことです。ユダヤ教は、この民族の信仰です。彼らのもうひとつの名がイスラエル人です。それは1章2節に出て来る「ヤコブ」に由来します。この名前は、神様がヤコブにつけて下さった名前であり、イスラエルの正式名称であり、今もイスラエルは国名ともなっています。

★系図の中に四人の女性達が出て来ます。イスラエル人の記す家系図に女性の名が記されることは、普通ありませんでした。しかもこの四人ともイスラエル人達が嫌う異邦人の女性達なのです。キリストの系図に、異邦人の女性の名が記されたことは、人種差別や男女差別の撤廃されたことを意味しています。

★しかも四人の中の三人は、道徳的に問題のある人達でした。3節に出て来る「タマル」は売春婦になった人です。(創世記38:24) 5節の「ラハブ」は、エリコの町の売春婦でした。(ヨシュア記2:1) 6節に「ウリヤの妻」と出てくる女性は、バテシェバのことでタビデ王と不倫関係になりソロモンを生んだ女性です。(Ⅱサムエル11:5) 四人の女性の中で唯一信仰深い人でした。そのことはルツ記に記されています。

★旧約聖書には、このような女性達をキリストの系図に載せなくても多くの信仰深い女性達がいたのです。どうして、このようなキリストの系図に傷がつくような女性達の名を載せたのでしょうか。神様にとってみれば、これが完全な系図なのです。綺麗事ばかりではない人間生活。民族の差別もあれば私達の人間生活はドロドロとした罪にまみれた生活です。イエス様はそれら全てから私達を救って下さるのです。イエス様は私達の救い主です。今日からアドベントです。私達は、イエス様をお迎えする準備をしましょう。